注・残念ながらエロではないです。(これで意味の分からない方は気にしないでください。)(←タヒ☆)
なにかとイベントがあるのは好きだ。
好きだ、けど。
「・・・。」
――これはどうしたことだろうか。
「青いミルク」
今、私は車の助手席に乗っていて、隣にはご機嫌なまりなちゃんが鼻歌まじりに車を走らせている。
曲は私の歌う雨咲けで・・・自分の歌をこうやって目の前で他の人が聴いてると思うと何だか恥ずかしい・・・って!そうじゃないでしょ自分! !
「あのー、まりなちゃん?」
「ん?なぁに?」
「今どこに向かってるの?」
「内緒~。」
さっきからずっとこの状態だ。気になる。
しかし、クリスマス企画やら何やらで忙しいのが祟ったのか、考えている間に私はいつの間にか眠りに落ちていた。
*******
「みのりん、起きて。」
「んー・・・?着いたんだ・・・?」
起こしてくれたまりなちゃんはすでに外へ出ていて、私にマフラーとコートを差し出しながら優しく手をひいてくれた。
辺りは既に暗くなっていて「足元気をつけて」と言いながら二人で開けた展望台へと目指す。
数分して着いたその頂上には・・・・・・
「わぁっ・・・!綺麗っ・・・!!」
遠くのイルミネーションが海に反射して、橋や海上に散らばる明かりがまるで星が踊っているような素敵な世界が広がっていた。
「えへへー、驚いた?」
「うん!凄い!!綺麗だょっ!」
思わず展望台の手摺りから身を乗り出す。
――・・・あれ?この景色・・・どこかで見たような・・・。
疑問に思った私に気が付いたのか、まりなちゃんは隣で得意そうに笑った。
「実は、みのりんは違う形で一回ここ見てます。」
「えっ?・・・・・・あぁっ!」
今見ている景色が暗くて分からなかったが、ここはつい先日、私が写真で見た昼の景色と同じものだった。みなみけ三期が始まるからっていうことで例の三人集まってお茶会をしていた際に、りなちゃんが写真を見せてくれて「ここ、いいんだよー」って、教えてくれたんだっけ。
「でも、よく覚えてたねー。私、そんなに行きたそうな顔してたかな?」
「まーね、みのりんの驚く顔見たかったし。」
そう言って僅かに微笑んだ顔を見た私は、何でだか・・・違和感を感じて見つめていた。
「・・・ホントにそれだけ?」
こんな風に問うのはしつこい女だなって思われちゃうかもしれないけど・・・まりなちゃんのことは分かってるつもりだから。
少ししてからまりなちゃんが静かに「参った」と言いながら向き合うような形で抱き着いてきた。
「・・・嘘。ちょっとあの写真に対抗しちゃった。」
「・・・・・・。」
確かにりなちゃんと凄く盛り上がってたけど・・・
「ふふっ、」
「え、ちょっと・・・笑わないでよー!」
「だってーっ!可愛いなぁまりなちゃんは。」
――他の人と一緒に行くはずないのにさ。
私は、目の前の彼女の子供のような嫉妬心がとても愛らしく感じた。
「まりなちゃん、」
「ぅわー、今私すんごく恥ずかしいーっ!」
「ううん、全然恥ずかしくないよ。でもちょっとそのままでいて。」
「え?何?」
私の声に慌ててカチカチに動かなくなっている間にポケットからあるものを取り出す。
「ん、冷たっ・・・?ネックレス・・・?」
「うん、私からもプレゼント。」
・・・本当は家ででもいいかな、とか包みを開けちゃうのもどうかなとか考えたけど、今の気持ちをそのまま伝えたいと思ったら。
「・・・!どーしよ、凄い嬉しい。」
「それは私も一緒だょ。」
最近とても忙しくなったまりなちゃんにとって、こんな時間を開けるのだって大変だっただろうに。
――私の為にこんなにも一生懸命になってくれてるんだね。
クリスマス一色、とは僅かに言い難い光景だけれど。
「ありがとう、まりなちゃん。」
今までの中でとても特別な・・・最高のクリスマスプレゼントだよ。
*******
みのりんお姉さん視点でしたー。
なんか、こういうまりなちゃんが結構好きです。かわいいよ2人ともホント。
んで、なんかほんわかした(自分の中では)ところすみませんなカンジなんですが。
最初の注ね。ヘンタイですね、分かります。(←)
お題だったのでそのまま当然タイトルを使って話書きたいなと思ったのですが。
・・・・・・・残念なだった私の脳内はある意味勝ち組\^q^/
まあ、妄想の中ではできてたんですがそんなもの書けるはずもないので辞書引きましたよ。
アオリ文は「あなたの独占欲が私の心まで掻っ攫う。」ってところで。
・・・・・・単なる応急処置じゃねーか。
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